ドイツのロックダウンが始まってはや一ヶ月ほど…。
街の方に出ていっても開いているお店は
- スーパーマーケット
- 薬局・ドロゲリー(日本で言うマツモトキヨシ的なお店)
- KIOSK
- ガソリンスタンド
- パン屋(テイクアウトのみ)
- 病院
- 交通機関(特別ダイヤ)
…このくらいかな?
お店の前には様々な張り紙がされ、閉店状態を示しています。
企業や会社はまだ動いている所もあるらしい。通勤時間には人が動いています。
スーパーマーケットなどはすぐに対応措置が取られました。
レジの回りは透明のアクリル防護シートで囲まれて接触の機会が軽減される。
レジにならぶ人は1,5~2m間隔くらいで床にテープが貼られ、なるべく接近しない状態で並ぶ。
陳列棚のあちこちに「人と人との間隔をとって下さい」という張り紙
テイクアウトのパン屋や薬局などの小型店舗は外で人が待つ
店内で人が混雑するのを避けるため、店内には一人しか入っていけない。次の人は店の前で待っていて下さいという張り紙がありました。
そして街は止まる
大通りの人通りはほど飛んど無く、幾人か通る人もそれぞれ距離を取るようにすれ違います。そもそも一ヶ月前にこの島は「住人以外入島禁止」という措置が早々と取られ、観光客もそれから一週間以内にすべて島から出ないといけないという強い措置が取られました。
(3/16頃 シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州)
元々ドイツ各地もしくは近隣国からのバカンス客で成り立っているこの島の経済は、観光客が全く来ないという段階で完全に停止。 故に通りを歩いていたり、スーパーなどにいる人は基本的に島民、もしくは島に仕事に来て(そして帰っていく)いる人ばかりかと。
ドイツ人は本当に散歩が好きです。 時期柄、ロックアウトが始まった頃からかなりの晴天が続き、見事な散歩・日向ぼっこ日和。
もしこんな状況でなかったのなら中心街や海沿い、自分の住んでいる街などは親子・夫婦連れで歩く人達で溢れていたことでしょう。
あまりに見事な天気とそれなのにほとんど人がいない街とのコントラストに、映画ディープインパクトなどを始めとする『美しくも物悲しい、終末感あふれるSF映画などの1シーン』を思い浮かべてしまい、奇妙な寂寥感を覚えたりしました。
自分たちへの影響
約一ヶ月前に次々と閉鎖が決まり対応が始まりました。
保育園に置いてあるものをすべて持って帰って下さい。
まだ政府宣言が出ていない頃(3/13)、突然着替えや靴・お昼寝用の寝間着やぬいぐるみその他…全部持って帰ってくださいと言われ、ベビーカーに大荷物を載せて息子を迎えに行った妻が帰ってきました。保育園は4/20まで封鎖と。
自分の語学コースも停止
ドイツで外国人に向けて行われているドイツ語習得のためのカリキュラム、Integrationkursに毎日行っていました。それも3/15頃にSMSが届き「次は4/20に再び来て下さい」との事。
妻の仕事も休暇
妻はホテル付きのレストランでパティシエをやってます。州の決定で早々に『島からの観光客の退去』が決定されたことでホテルに客はいなくなります。ゆえにそのためのレストランも一時停止。 3/17~19辺りでレストラン内の傷んでしまう食材などを各自に配ったり処分したり等”備蓄食材の整理”の為に職場に行っていました。(その持ってきてくれた大量の食料のためにしばらくは買い物に行かずにすみましたが)
ロックダウン宣言から一ヶ月が経ち…
『4/19まで』というおおよその目安で始まったドイツのロックダウンをこれからどうするか…の話がここ数日、政府内で話し合われていたようです。
そしてその決定が領事館経由で在独日本人にもメールにて回ってきました。
接触制限(街のロックダウン)を5/3まで延長。
交通機関・買い物の際にはマスクの着用を強く推奨。
学校は卒業試験などを控えた最終学年から、5/4以降に段階的に再開。
イベントは少なくとも8/31までは禁止
カフェ,レストラン,バー,デパート,ショッピングモールは引き続き営業不可。
その他
在ハンブルク領事館よりのメール ”ドイツにおける防疫対策”
5/4以降どうしていくかは、4/30に再び協議を行い決定する…。
こうしてまだまだドイツのロックダウンは続いていきます。
まだまだ今回の新型コロナウイルスとの戦いは始まったばかりです。
幸い自分のいる北ドイツは『すぐ脇までウイルスが来ている』という切迫感はまだ有りません。そもそもド田舎なので街に人がいません…(笑)
その点、外出したら常に隣人と接近せざるを得ない都市に住む人の心労と緊張感は計り知れないものがあるでしょうね。
ワクチンの開発と集団免疫の獲得までまだ相当の時間と労力がかかるのでしょう。そしておそらくは社会と経済にも大きな転換を迫られます。
そんな100年に一度の『大事件』に巻き込まれてしまった事を悲嘆ばかりせず、この異常をすこし楽しむくらいの感覚で日々を過ごし、社会の変化を見ていきたいと思います。
もちろん予防と対策だけは常に意識して…。
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